シール後の注意事項

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シールって?

シール後の注意事項

 


シールって?

歯を削って型を採る、削ったところは染みたりとか凸凹なので、封鎖?します。

左下7形成後シール

仮封材といいます。
サクラ歯科医院では商品名としてデュラシールという化学重合型仮封材と、テンプItという光重合型仮封材を使っています。

 

これは歯にくっついているわけではなくハマっている、というのが正確なレベルです。

なのでそれで終了というわけでは全くありません。そのまま来ないといろいろ困ることが生じます。

患者さん側の不利益は、虫歯になる、歯周病が進む、咬み合わせが変わる、歯が欠ける、など。そこから長期発展的?に生じる不利益は莫大なものです。

歯科医院側の不利益は、できあがったインレーなどのモノを患者さんにセットして利益となるのにその利益がない、技工所さんは作っているからその支払いはある、金属代もかかる。ひょっこり来られても歯がずれてだいたいが入らないから作り直しになる。二度手間だし、技工所さんへの支払いも二重になるし、でも患者さんにセットするのは1回だけ。つまり利益はほぼなくなります、どころか赤字になります。

お互いメリットがゼロどころかマイナスなので「その治療、途中になっていませんか」で書いたように「途中のまま放置」が非常にタチが悪いことを覚えておいてほしいのです。

 


シール後の注意事項

さて、シールをした後、気をつけてもらうことがいくつかあります。
軽く説明しているのですが、いつもの癖、というやつなのか忘れてやって、結果面倒ごとが起こる場合が多々あります。

「これは説明書を作った方がいいな・・・」

と思って作ってみました。

 

フロス禁止(歯間ブラシも禁止)

フロス禁止

歯と歯の間にべたっと入れ込んでいるのでフロスや歯間ブラシは基本的に通らないのですが、無理矢理やれば通ります。
そして上に引き抜くときにシールは取れます。

フロスを使うことは非常に良いことなのですが、シールを埋めたところはしないでください。

 

硬いモノに注意

硬いモノ注意

最終的な金属なりセラミックなりが入ると一体化、とまではいきませんが接着することで固定化されます。
シールは所詮はくっついていないのでの薄く残っている歯質は寄りかかるものがなく不安定なのです。

なので、硬いモノを食べそこで咬むと縁のところが欠ける場合があります。
そうするとインレーといったものと歯に隙間が出来ることになるので、作り直しになります。

 

粘つくモノに注意

粘つくモノ注意

先に書いたように接着されているわけではなくハマっているだけなので、
ガムやキャラメル、ハイチュウ、お餅、スライムなど粘つくモノはくっついて取れる可能性があるのでご注意ください。

ちなみにハイチュウはちゃんとくっついている最終的な詰め物さえも取ってしまう可能性を秘めたお菓子です。

(*最初は粘ついたガムを描こうとしたのですが結構難しく、粘つく・・・餅・・・鏡餅・・・国民的な青いアレでいいじゃん!?となってアレを描きました。目線を隠しても・・・)