pHをペーハーと読むか、ピーエイチと読むかで年齢が区別されます。
だいたい30歳以下はピーエイチです。それ以上はペーハーです。
ペーハーはドイツ語読み。読み方を英語に統一しよう、という動きがあり、実は1970年にはすでにピーエイチと呼ぼうと言う動きがあったけれども、ペーハー読みが優勢で、国も別に本腰入れてピーエイチ読みにしようとしていませんでした。
それが2005年に三社の中学理科教科書にピーエイチの読みがなが振られるようになりました。
そして2012年には全ての教科書にピーエイチの読みがなが振られるようになりました。
2012年に中学生、つまり13歳として、23歳以下は完全にピーエイチです。
三社の中学理科教科書のシェアがどのくらいなのかサッパリわかりませんが、それを起点とすると2005年に13歳、つまり30歳以下はピーエイチになります。
と、いうのが。
今、サクラのコラムの方で、また患者さんへの説明用として、今のう蝕学の資料を作っているのです。生態学的プラーク仮説といい、
虫歯菌、歯、糖分の三つが虫歯の要素であると昔から言われてきたカイズの三つの輪だけでは説明が足りないとされています。
また、昔も今も基本となるのがステファンカーブ(ステファン曲線)といって、糖分(だけじゃないけど)が入ると口腔内が酸性に落ち込み、pHが5.5以下で歯が溶けていくというのがあるのですが、
たとえばその「ステファンカーブ」を検索すると、たくさんの歯科医院で書かれているのです。
分かりやすく書いてあるのもあれば、どこからかコピペしたのかな?というような患者向けというよりグーグル先生向け(検索順位あげるため)のページまで。
が、案外と「pH(ペーハー)」と書かれているページがほとんどなのです。だって、開業医なんて30歳以上がほとんどだから。
僕としては患者さんにわかるように、というつもりならば、そこんところも配慮すべきだと思っています。
僕は患者さんの年齢を確認して、ペーハーと言ったり、ピーエイチと言ったり言い換えてますよ。