オーラルフレイル5

続き

さて、フレイル予防の重要である三つの柱の一つ「栄養」、その最初の摂取口である、「口・口腔」が重要になる、というのは書いたのですが、

それを支えるのが、歯科医師の役目です。

さらにいうと、「かかりつけ歯科医」の役目です。

「かかりつけ歯科医」

その言葉、僕は何となくでしかわかっていませんでした。
ただ、定期的に管理して、何か不具合があったら速やかに治療を施せる存在、というくらいしか。

だから、当然、ドクターと患者の相性も充分にあるだろうけど、相性が合えば通院に近い方がいいんじゃない?という感じで。

ところが、今回の健康講演会で調べてこの「かかりつけ歯科医」というものにぶつかり、その定義を知って驚愕。

歯科医師にそこまで求めるの?求められるべきなの?応えなくては駄目なの?
つーかじゃぁ「かかりつけ医」は?

と混乱も。

さて、その定義は

「かかりつけ歯科医とは、安全。安心な歯科医療の提供のみならず、医療・介護に係わる幅広い知識と見識を備え、地域住民の生涯にわたる口腔機能の維持・向上をめざし、地域医療の一翼を担う者としてその責任を果たすことができる歯科医師を言う。」

オーラルフレイルハンドブックより

医療・介護に係わる幅広い知識と見識を備え・・・。

それかかりつけ医の仕事じゃないの?

ゲスいこと言うけど、じゃぁそこまで歯科医に求めるなら初診料、再診料をもっと引き上げてよ。
なんで医科は18時以降は夜間加算を取れて歯科は取れないの?
なんで医科は日曜加算が取れて歯科は取れないの?

閉院しているのをわざわざ開けて診療する際は加算が取れるけど、保健所に平日20時まで診療、や日曜診療を届け出しているならそれは通常診療だから加算は取れない、と歯科ではあり、取ったら返戻になった判例も出ています。
が、医科は同じように夜まで診療、日曜診療と看板に書いてあっても、加算が取れる。認められている。

不公平じゃないの????

ちなみに、お盆休みはカレンダー的には旗日ではない平日なので、お盆休みに急患を診た場合、休日加算ではなく緊急時加算どまりです。やんなっちゃうよね。

 

・・・なんか、今回のオーラルフレイルネタ、市民向けに言えないからってこっちでは愚痴が多いなぁ・・・こっちだってブログだから「公」に近いんだけどね。

が、おそらく全国の歯科医師(保険診療医)が皆思っていることだと思っています。

 

話を戻すと
幅広い見識はまぁ頑張るとして、各医療機関、支援機関の窓口たれ、というのは理解できます。
また、リーフレットの最初にある「何でも相談できる」っての重要。

僕は、患者さんから何でも相談されやすい方だと自負していますが、それは歯科医師からしたら、であり、患者さん目線からしたらまだまだかもしれません。

しかもそのフレンドリーの境界線がぶれぶれな自覚はあり、どうも患者さんとの関係である一線を越えて無意識に踏み込みすぎた!?と後になって反省自重することしばしば。
何でも相談できることと、馴れ合ってるのは全然違うのにね。

まぁそれはそれとして、
「こっちの言うことは黙って従ってろ。素人はだまっとれ」
的オーラを出している前時代的な「センセイ」は論外ということです。

ただ、以前に書いた気もするけど、一応僕らは「理系」カテゴリに入ってるし、社会に出たばかりの若造が「先生」言われる世界だから、
ちゃんと患者に応えようと思っていても、うまく言葉と態度がアウトプット出来ない先生もいるから、患者さんにおかれましては、大変申し訳ないのですが、「偉そうにふんぞり返っているセンセイ」と「言葉と態度が足りてない先生」との差をお察しいただければと思います。

 

続く

オーラルフレイル全然進まねぇな。すいません。

 

ついでに。

日本医師会によるとかかりつけ医の定義とは、

「なんでも相談できる上、最新の医療情報を熟知して、必要なときには専門医、専門医療機関を紹介でき、身近で頼りになる
地域医療、保健、福祉を担う総合的な能力を有する医師。」

となっています。かかりつけ歯科医とあまり変わりませんでした。
が、更に「かかりつけ医機能」という項目が続き、それは、

「かかりつけ医は、日常行う診療においては、患者の生活背景を把握し、適切な診療及び保健指導を行い、自己の専門性を超えて診療や指導を行えない場合には、地域の医師、医療機関等と協力して解決策を提供する。」
「かかりつけ医は、自己の診療時間外も患者にとって最善の医療が継続されるよう、地域の医師、医療機関等と必要な情報を共有し、お互いに協力して休日や夜間も患者に対応できる体制を構築する。」
「かかりつけ医は、日常行う診療のほかに、地域住民との信頼関係を構築し、健康相談、健診・がん検診、母子保健、学校保健、産業保健、地域保健等の地域における医療を取り巻く社会的活動、行政活動に積極的に参加するとともに保健・介護・福祉関係者との連携を行う。また、地域の高齢者が少しでも長く地域で生活できるよう在宅医療を推進する。患者や家族に対して、医療に関する適切かつわかりやすい情報の提供を行う。」

となっており、歯科以上にえげつない項目が羅列されてありました。
歯科もそうだけど、コレで胸を張って「私はかかりつけ医です」と言える街医者ってどのくらいいるの・・・?