オーラルフレイル3

続き

というわけでフレイル予防の三本柱の一柱「栄養」

その「栄養」を摂取する入り口が「口・口腔」。
それを予防、ケア、修復(?)することが重要なわけです。当然それ以降の食べ物を吸収、変換していく胃や腸、さらには排泄器官も大事なわけですが。
が、食べられないと。

 

だから、

歯科の医療費削減するんじゃない!

簡単に直近で数字に表れる医療費削減にはしって、政治家・官僚が成果を出した気になられても困るわけで、長期的スパンで考えて欲しいモノです。

だから何度も言うけど、歯科業界を代弁する国会議員を一人や二人輩出したって、偉いさんの下っ端の意見がどれだけ通るんだか。歯科医師会の票田なんて、さ。
そんなことに金使うんなら、血液クレンジング問題で厚労省まで動いたように、あおり運転問題であっという間に厳罰化の道に進んだように、政府・役人を動かすのはいつだって世論。
SNSをフル活用して世論を煽る味方につける方が効果的だと思うんですけどね。

 

長期的スパンといえば、8020運動です。

80歳までに20本以上の歯を残そう。
80歳、つまりほぼ一生涯、20本というのはこれだけあれば自分の歯で充分に食べられるという目安の本数、
つまり一生涯を自分の歯で食べよう運動です。

これを具体的に開始したのは1993年から調査開始、その際の達成率は10.9%、80歳における平均歯数は5.9本。
それが2016年では達成率は51.2%と二人に一人は達成者という結果に。23年でこの成果は想定を遙かに上回る結果だそうです。

が、80歳における平均歯数は実はまだ15本で、平均歯数が20本を超えている年代は70歳未満だそうで、
まだまだ8020運動は継続し推進していく必要があります。

なにせ超高齢化社会ですから。

ただ、20本残せばいいってもんではないようで、高齢者じゃなくても歯周病罹患者が増加傾向にあるらしい。多少単純に残存歯数が増えたからというのも成り立つけれども。
だから残せば食べられる、わけではなく、歯がなくても何でもかめる人もいます。それ以外の機能がしっかりしているか、歯に代わる機能が発現しているか。義歯の出来がすごくいいとかインプラントとかも。
だからこれからは歯だけではなく、頬・口唇の動き、舌の動き、唾液量、咀嚼・嚥下機能、顎の動きなど、「食べる力(食力)」に関わる機能を維持していくことが、次の段階として提唱されています。

これが「オーラルフレイル予防」です。

 

ちなみに、擬似医学ですが、擬似歯学もたくさんあります。
実際に効果はあるんでしょうけど、エビデンス(医学的根拠)が示されてない療法が結構あります。
そんなに効果があるんなら、症例なんてすぐ集まるだろうしそれをもとに学会発表すればいいのに。
学会発表は、その学会自体の信用度というか格式というかそういうのもあるけど、発表することで誰が同じ事をやってもほぼ同様の結果になることを示すことで、その効果が普遍的であると証明されるわけです。

某療法なんてたくさんやっている先生がいてそれなりの効果を得ているらしいので、問題ないらしいのに、なんでなんだろう。学会発表することから来る不都合・不利益とかあるのかな?不思議だ。
今のままでは効果があってもどこまでも民間療法レベルになるのに・・・

 

歯科の医療費削減の話題に関しても、困ったことに「歯医者は多い」、
だから歯医者が貧乏になるからもっと医療費をよこせ、そんな理屈は通らない、勝手に自然淘汰されろ。
という論法がまかり通っていて、まぁその通りではあるんだけど、
僕は国民皆保険はすばらしい制度だと思っているんだけど、先生によっては「だから歯を大事にしないし、こっちも保険制度の縛りで治療に制限が出る。被せ物とか以上は自費にすべきだ」と言う先生もいる。
僕は、最低限でもスタートからゴールまで治療を完遂させないと、途中までの治療で後は自費、となるともっと口の中が酷いことになって、健康格差が出ると思うんですけどね。

 

続く