「不確定な病名」か「悪いものでは無い」か

いわゆるもう一つの職業病なのか、肩は慢性的に、腰が1か月から、指関節が以前より。痛い。

肩は諦めていたけど、腰はさすが「にくづき」に「かなめ」。腰はきついですね・・・・。というわけで整形外科に行きました。

  

結果は
「骨、軟骨には問題ないよ」
「湿布と痛み止め出すね」

うー・・・・・ん。
これは整形「外科」だからなのか?骨しか診ないん?

じゃぁ整形内科ってあるのかな?と思えばそれを推進している団体があるようですが、その程度。
すると整形外科ではなく、整骨院とか整体院とかの領域なのかしら?

ちなみに、僕はストレート腰です。そんな言葉はないらしい。ストレートネックはあっても。たしか前湾の減少?とか言うくらいらしい。この状態はやはり腰痛に悩まされる形態なんだそうだ。

 

それにしても、と思う。
これは、歯科医師としての自分にも関わってくるのだけれど、

今回、X線写真撮って、問題ないと言われて、先ず思ったのが
「だって痛いんだけど。」
次に思ったのは、
「病名ないの?」
「原因は?」

ていうか触診もされてないよね?

 

歯科医院にも、一見問題ないけど、痛い、しびれがある、違和感がある、で来院される方がいます。
ただし、発赤とか腫脹とかそういった所見はなし。つまり「問題ない」

その「問題ない」は本当に「問題ない」のか?
自分が「問題」を診きれていないだけじゃないのか?

そして患者さんが望むコトは?

患者さんが望むコトの一つとして、癌とかのヤバイヤツじゃないかどうか。次は、痛みなどのその「原因(つまり病名)」は?

 

今回、僕は腰の痛みで受診したのですが、さすがに癌とかは考えていないので、この痛みはどこから来ているのか。どうすればいいのか。がなく、回答は「湿布」じゃぁねぇ。
まぁ骨に異常があったらやれ手術だ固定だと面倒なことになりそうなので、そうじゃない分ほっとはしましたけども。

 

僕ら歯科の場合、往々にして患者さんが心配されるのは「悪いものかそうじゃないか」で、これがやはり第一にくるようで、それについては確約は出来ないけど、その診断はある程度はつきます。確約出来ない場合は写真を撮って主に清潔を保つような指示や含嗽剤をだして様子を見た後、ヤバいな、と思ったら紹介状を書きます。

問診、視診、触診し、その上で悪いものでは無いですよ、と言い、患者さんがほっとするのですが、だからといって全てが拭い切れたわけでは無く、痛み、しびれ、違和感は残ったままです。心理的にほっとすることで緩和されるケースもあるでしょうけど。

そこで、確約は出来ないけど、と言い置いて、今回悪性では無いとするいくつかの根拠を提示し、その上でいくつかの可能性とそれから推測される病名、そしてそれが確約出来ない理由を説明します。ぐだぐだと。

これで患者さんの心の内がどう変化したかはわからないのですが。

 

今回、僕のケースではそういうコトは一切言われませんでした。
そこでちょっと自分自身医療者の端くれとして恥ずべきコトかもしれませんが、思ったのが

「嘘でも良いから病名を言えよ」

 

・・・・いや嘘はいかんだろ。
ただ、それが悪性だろうと良性だろうと自然治癒が出来ようと不治だろうと、病名が付くと、なんとなくすとんと憑き物が落ちる感覚があります。

もっとも、それがいわゆる誤診だった場合、ドクター、患者ともあとで大きく反動がくるのですけど。

 

大きい病院になるほど、いろいろな問題(クレーム、訴訟などなど)から不確定な病名は口にしない傾向にあるのは重々承知していますが、
なんだかなぁ・・・・という気持ちになりました。

 

続く。