善意の感謝を☆に交換するのは是か非か

いろんな口コミサイトがあるけど、だいたいの口コミサイトは、その口コミの信憑性から悪し様な口コミはほぼ掲載されない仕組みになっています。名誉毀損の絡みがでてくるからかな?

そのくせ、良い口コミは掲載されるワケなので、それは公平では無く、口コミ投稿代行業者なる業者が暗躍する場になっているのもむべなるかな。

そういう意味では、悪い口コミも良い口コミも口コミじゃ無くても☆の数で掲載されてしまう、グーグルのは(グーグルマイビジネス)公平である・・・・かどうかは微妙だけど、一方的では無い。気がする。

業者が絡むようなことにも対応しているらしく同一箇所からの大量投稿は規制されるそうだ。
また、捨てアカウントでの投稿も、常用されてないと判断されると削除対象になるらしい。

(と、思ったらこちらのサイトで精査されていて、やはりグーグルマイビジネスの☆評価は操作されているらしい・・・・まじか・・・・)

 

で。

とはいえ先日、サクラ歯科医院がコメント付きで☆5つをいただいたので、嬉しかったです。
☆1つももらっているのですが、コメント付きとそうでないのとでは気持ちの上で雲泥の差があります。

コレをはげみに頑張ります。

 

なのですが。
今月号のアポロニア21(歯科経営雑誌)の特集の中にある、リアル+SNSでハイブリッド情報発信という項目でグーグルマイビジネスのデメリットは悪評価も消せない、という一方で、患者さんに協力してもらい口コミをあげて貰うことで1.7→4.3になった。ということが書かれてありました。

さすが、コンサル系の人間である。

こういうのは職人系歯科医師では出来ない考え方です。

あくまで「協力してもらう」ことでの「患者さんの自発的な行為」なんでしょうが、もやもやする。

 

「丁寧に説明して貰ってよくわかった」
「痛くない治療をしてありがたかった」
「子供も怖がらずに治療できた」
「優しく対応してくれて安心して治療が受けられた」
「こんなキレイにクリーニングして貰ったのは初めて」

などと、たまに患者さんからありがたいお言葉をいただきます。

当然僕は、スタッフは「ありがとうございます」と返します。

そこで続けて「できたら、そのお言葉を口コミに投稿して頂けると嬉しいです」

・・・・って言える?言えるの?

言える人は言えるんだろうなぁ・・・・。

僕は言えない。ステマじゃ無いよ、ステマじゃないし、法的にもなんら問題ない。問題ないけど、僕の心に問題あり。
まったくもって個人の感想でしかないけど、人の善意を喧伝させる、という行為は日本人の美徳としていかがなものだろう・・・
僕はやはり善意を☆に交換する行為は品のある行為とは思えず、そういう言葉を口にしたら、僕は患者のために仕事をしているのではなくなり、☆欲しさに仕事をしていることになってしまう。そんな気がします。

僕はウチに勤務していた先生全員に「患者が財布に見えるようになったら歯科医師としては終わり。歯科医師の魂を捨てるな」と言い続けていました。

財布ほど酷くは無いけど「患者が☆に見えるようになっても」歯科医師としてはダメだと思います。
いやまぁ☆に見えてもそれが結果的にサービス向上に繋がっているのなら一概にダメとは言えないんだけど、それはおそらくは表層のサービスであり、
僕らは、難しいけど深層(心奥)へのサービスにしたいじゃないですか。そうでありたいと思います。

 

そんな中、1年ぶりに患者さんが来院されて、予約が取りづらかったからウチでは無く他院へ行ったけど、説明と治療選択に疑問があり、ウチに舞い戻られました。そして説明を行い、治療。
最後に「やはり先生がいいです」と言われて心で感涙。

そして患者さんが帰った後に、「あ・・・口コミ・・・・」と心の隅っこからわき出してきたことに、偉そうなことを思っていた自分が駄目人間になりかけたことを恥じました。あぶないあぶない。