恐怖を煽る

先日、テレ朝のモーニングショーをちらっと見たら歯周病関連で正しい歯磨き大事だよね、なことやっていました。

そこで毎度毎度違和感しか出てこないのが、歯周病はこんなに万病の元なんですよ的説明。

アルツハイマー、認知症、糖尿病、脳梗塞、心筋梗塞、などなど・・・・

そして言うのが成人の歯周病罹患率は80%だ!
そして出てくるパネルは重度歯周炎。ぐずっぐずの腫れまくりの口腔内写真。

 

さて違和感。
成人の80%がそんな重度歯周炎なのか?

ここでいう歯周病だ、ってのはそれが奥歯の一本が歯周病であっても「歯周病」だし、歯周ポケットが浅い軽度であっても「歯周病」、全体的に指で歯が抜けそうな、歯肉を押したら出血排膿、下手したら風かかけただけで出血する歯周ポケットも10mmオーバー連発の重度でも「歯周病」

学会誌だとどうかしらんけど、少なくともテレビで軽度・中等度・重度それぞれでの歯周病がどのくらい重篤な病状を引き起こしたのかというデータを見たことありません。

全部一緒くたにして80%が歯周病だーと言っておいて、その割合、また重篤な病気の関連率は提示しない。

電車と飛行機とどっちが危険か、という確率のお話以前の不確かな煽動に心底辟易してしまいます。

言っている内容がまともであるだけなおのこと、その前提条件のあやふやさにイラッときますね。

もっとも、軽度歯周炎は、この程度だから大したことないよ。ってまとめられるとみんな危機意識が薄くなって気がついたら中等度、重度へ、となっちゃうかもしれませんけども。

僕もやむなく使うときもありますが、意図的に情報を隠して恐怖を煽って患者さんを誘導するやり方は卑怯な気がして気が引けます。パターナリズムとも異なります。これは単に詐欺師のやり方です。