ヴィーガン綱吉

さて、光圀伝では、水戸光圀が長命だったために三代将軍家光から四代家綱、五代綱吉が関わります。もっとも四代家綱は短命だったのであまり関わってないのですが。

日本史を軽くしか学んでいない者にとって徳川綱吉=生類憐れみの令=犬公方、程度の人間で「それ以外何かやった?バカ殿でしょ?」というイメージ。

そのイメージは水戸黄門アゲの対照として綱吉サゲからくるらしいのですが、光圀伝でも光圀アゲのこともあり綱吉サゲが。生類憐れみの令って犬だけじゃなく魚や鳥、虫や貝にいたるまでなのね。
あれか、ヴィーガンってヤツか。生類っていうか犬などに危害を加えた者を極刑に処すって人は生類じゃないのか。
なんかZガンダムにおけるカミーユの迷言「なぜ、そうも簡単に人を殺すんだよ!? 死んでしまえ!」とか、ガンダムにおけるアムロの「相手がザクなら人間じゃないんだ」の矛盾台詞が思い出されてしまいました。

 

徳川家康の功罪は数限りなくあるので功に重きを置いた作品はたくさんあるわけで、二代秀忠は親父に比べたら凡庸だし恐妻家だし、関ヶ原の合戦に遅参するわで、隆慶一郎作品における秀忠は、凄まじく酷い悪辣無道卑怯千万クソ野郎です。家康の功罪の罪の部分を秀忠の所行に転嫁させまくってます。

三代家光は男色家。鉢植え政策しまくった人。というイメージ。

というわけで、綱吉は生類憐れみの令だけで駄目将軍イメージが強いのですが、
フィクション率を使いこなして綱吉偉い将軍に仕立て上げた作品はないのかしら?と考えてしまいます。

と思ったら綱吉像が見直されてきて、武断政治からの文治政治への移行で少なくとも綱吉の前半はかなり善政を敷いたようで、生類憐れみの令だってもともとは武士を主とした血なまぐさいことからの脱却で「命を大事に」というスローガンだったのが改令のたびになんだか過激になっちゃったようです。

とはいえ、前半だけ良くっても綱吉の生涯を描こうとすると過激になっていった生類憐れみの令は避けられず、それを側近のせいにしたとしても、最高責任者は将軍様だし、綱吉の治世を見直す話はあるようだけど、綱吉アゲになってるのかなぁ。