亀戸再訪1-亀戸中央通り商店街-

続き

僕は、亀戸駅から北に延びる通称十三間通りの途中からつながる「亀戸中央通り商店街」の中程の店舗の二階に住んでいました。

畳の部屋6畳と、9畳のリビングダイニング、残念ながら風呂はトイレと一緒のユニットバス。
その代わり、駅から裏道で徒歩4分で、家賃も手頃(というか安い)で部屋の壁は他の住人の部屋と繋がってないし、一階が店舗なので迷惑をほぼかけない。

そんな部屋に約6年住んでいました。

ただ、商店街ならではの音に関する問題が2つほど。

1つはベランダから手が届きそうなところに、商店街のBGMが流れるスピーカーが設えて、日曜日の午前中、ベッドでまどろみを楽しんでいるのに、音楽やアナウンス・・・。
なんどテレビショッピングで高枝切りばさみを注文してケーブルを切断しようと思ったか・・・。
まぁ一年で慣れましたが。

後1つは夜の商店街って誰もいないように思えて、しっかりと二階とかに生息しているんですよ。
亀戸中央通り商店街は入り口付近に数軒飲み屋があったため、時折酔っ払いがうるさい。誰もいないと思ってさ。

 

そんな部屋の斜め向かいには銭湯があります。たまーに利用していたけど、頻繁に利用していたのは併設しているコインランドリーだった。

そのたまーに行った銭湯で、入ってきた3人全員が短髪でがたいがよく、そのがたいの背中や胸に和彫りが。
隅っこの週によってハーブとかが代わる小浴場に3人は陣取ったため、僕はL字型の大浴場、その小浴場と対角線上にある隅っこに浸かっていました。
すると、何故かその3人がこちらの方へきて、隅っこの僕を囲むようにして浸かったり縁に座ったりするじゃないですか。
なんか気に障ることしたっけ?
僕が湯船から上がろうとするには3人の間を通り抜けることになる・・・出るにでれない。
とりあえず、もし話しかけられ絡まれたら、どうせ嫌な目に遭うんだからせっかくなら「刺青のコトを聞こう!」と覚悟を決めたのですが、特にそんなことは無く去って行きました。あーよかった。

 

個人でやっているようなマンガ喫茶がありました。マンガの種類は大手に比べたら少なめだけど、
途中からチーフの店員(おばちゃん)がどこかの店とケータリング契約したらしく、食事が美味しくなりました。
足繁く通っていたのでおばちゃんとも仲良くなりましたが、ちょっと色々あって店から遠のいてしまいました。
その後、街を歩いていたらおばちゃんと出くわし、店は辞めたと。あそこの店は実はヤクザのフロントだったらしく店長だったかオーナーだったかが捕まったとか。
真偽は不明だけどそのうち違う店になってしまいました。今日見たら更に違う店になっていました。

 

近くにスーパーがあります。今はイオンになっていますが、当時はダイエー系列だったかマルエツだったかそんなのでした。生鮮食品が二階にあるという少し不思議な場所。搬出入の都合かしら?

ある日、自分の部屋に若い刑事さんがきました。警察手帳をドラマのように見せてくれましたが、そもそもソレが本物かどうかわからないので意味があったのかどうか?
刑事は僕に言う。

「夜中に水を出しっぱなししたりする音が聞こえたりしなかったか?」

????は?
錦糸町の公園でバラバラ死体が見つかったらしく、容疑者とおぼしき人物がそのこスーパーで包丁を買ってこっち方面へ歩いて行く姿が防犯カメラに映っていたとのこと。そのための聞き込み。
しかしなぜ夜中の水出しっ放し問題?
僕は歯科医師だと名乗っているから、
「あなたは慣れていると思うから言うけど、少し前に捕まったバラバラ殺人事件の容疑者が、供述で『ユニットバスの風呂と流しの隙間に死体を固定して切った。血の問題があったから水は流し続けた』ということを言っていたから、夜中に水を流しっぱなしにしている音が聞こえたかどうかを聞き込んでいるのだ」と。

歯科医師だからってそんな生々しい描写に慣れているワケじゃないのよ?

 

警察と言えば、オリンピックで9800円くらいで買った自転車に乗っていたのですが、そんなボロチャリだからよく自転車を確かめるべく呼び止められていました。
部屋に戻る途中に向こうから3人の自転車警察官が来たから、どうせ絡まれるんだろうと、いち早く部屋のある建物に入って自転車を通路に止めたら・・・・警察官3人もぞろぞろと中に入ってくるじゃないですか。
その結果が自転車登録証を調べるというテンプレ。
さすがにキレましたよ。あいつら何のために仕事してるんだ??
その後も駐車禁止エリアで路駐している車が目と鼻の先にあるのに、僕の自転車を調べるなんてやりやがるもんだから、やっぱりキレて「そこの路駐の取り締まりをしやがれよ!」と言ったら「管轄が違うから・・・」だって。馬鹿か。

 

そんな思い出深い亀戸中央通り商店街ですが、引っ越してきた当初に比べて、6年たつとどうにも飲み屋エリアを中心にガラが悪くなってきていました。たぶん錦糸町崩れがやってきたんでしょう。

そして、今日商店街をバッテリーの心許ない自転車でふらふらしていたら、中国人による中国人のための店、韓国人のための店、が増えたなぁ・・・と。

 

それが即治安の悪さに繋がるわけじゃないけど、今の状況では、そこに引っ越しはしなかったかもなぁ・・・とやや寂寥の思いを感じてしまいました。

そもそも19年前ですからね。

続く