5年

カルテの保存期間です。診療終了より5年間の保管義務。

かといって5年来られなければさくっと廃棄して良いのかというと、案外そういうわけにもいきません。
一つは、特に医科などだと何か患者さんに問題が起こった場合、それが血液製剤だアスベストだ公害だというレベルの場合は特に過去に遡って調べる必要が出てくるのに、5年で廃棄だと原因解明はほぼ不可能に近い。

そんな歯科だって医科ほどでは無いにせよ、いつどこで何の問題があって、今にそれがつながるのか、もしくはつながらないのか、遡る必要があるかもしれません。

なので日本医師会などは永久保存を提唱しています。
もっとも、それは電子カルテ化が進んできたからなのですが、紙媒体だと永久保存だと保存場所がパンクしそうです。

サクラ歯科医院ですら、10年経過しカルテは8700枚を超えています。
僕は開業前の歯科医院デザインでカルテ保管棚は、受付の横の棚だけで充分だと高をくくっていましたが、あっさりパンクし、クリニックのデッドスペースにカルテ棚を増設して対応してきました。今から思えば想像力の欠如も甚だしい。

今は3年以上来られていない患者さんは、適宜1階のスタッフルーム兼倉庫にある大きいカルテ棚に移行していますが、それだっていつまで保つか。

また、保管義務が5年とはいえ、8年ぶりとかひょっこり患者さんが来られるケースもしばしばあるので、カルテないから最初から~なんて、やっぱり過去を遡って確認する上で過去の履歴がないというのは非常に心許ない。

 

開業当初から電子カルテ化しているので紙媒体のカルテは無理に残さなくてもいいはずなのですが、電子書籍と同じく紙の方がザッピングしやすいんですよね。
また、電子カルテ化とはいえ、最初の状態の記録は紙媒体にしか書いてないし、問診票も紙。その他説明の紙も、紙。
それを完全ペーパーレスしようとするといちいちスキャナーで取り込んで、電子カルテに添付させる形態を取る必要があります。
8700枚のカルテに付随する紙をスキャンして添付させる行為はちょっと厳しい・・・。

医科歯科にいた頃、上の先生の論文発表とかの手伝いで、かなり古いカルテを引っ張り出すのに、どのくらい古いカルテからなのかわかりませんが、紙媒体のカルテをマイクロフィルム化して保存していたんじゃ無かったかな? そんな話を聞いて過去に1回くらいそういうことをした記憶が?(曖昧)

よくドラマとかで古い新聞記事を探すのにマイクロフィルム化している記事をひたすら調べ見て発見するとか、そういう描写があった記憶がありますが、そんな感じ。

サクラの紙媒体カルテは物理的空間的に、あと何年分保管できるかなぁ・・・。