盾の勇者の成り上がり聴了?

Audibleが8月28日からコイン制になるので、ふらっと聞き始めたラノベ「盾の勇者の成り上がり」(アネコユサギ、MFブックス、カドカワ)のaudible版が、
現時点で15巻まで出ているから間に合うかな?と、急いで聞き終えたけど、まだ完結してない。

攻撃力の無い盾しか使えない勇者が主人公というのは珍しい設定(ジャンプの打ち切りマンガに「ソードブレイカー」(梅澤春人、集英社)という盾持ち主人公がいたけど)と思うけど、しかも性格が悪人寄り(偽悪的な)(ひねちゃったから)。
内容はなろう系流行の異世界召喚モノで、しかもステータスとかレベルとかスキルとかの概念があるゲームみたいな異世界。

まーなんというか、ゲーム世界のような異世界なんて個人的には許せないのですが、そんなゲームと錯覚するような世界で主人公が「これはゲームじゃ無い、現実なんだ!」とか吠えても「いやいやいや」と突っ込まざるを得ないけど、
「ゲームのような世界」という「現代と異なる世界」なのだと言われれば間違ってもいないので、
そういう世界観なんだ、要はテーブルトークRPGのリプレイ本のようなものなのだ、と受け入れたら、続きが気になるほどには聞き続けました。
内容はありがちっちゃぁありがちだし、ターゲット層がやっぱり中高生なのかな?言ってる台詞が僕にとってはスカスカ。
でも、やっぱり続きが気になる。15巻の最後ではちょいと泣けるしね。

そして続きが気になるのを強化しているのは、レビューにも書いてあったけど朗読者の矢尾幸子さんの力も大きいかなと想います。
確かに基本的にラノベは「会話文」が多いのでオーディオブックと相性が良いようです。そして矢尾さんがたくさんのキャラクターをきちんと声を違えて喋る喋る。幼女から美女、ババァ、少年からおっさんまで分ける分ける。ついでに魔物の声も分ける。
プロフィールを見る限りではすごい売れている感じがしないけど、スゴイです。
傲慢な正義を執行していた勇者の一人「イツキ」の傲慢さと、ある出来事の後の呪いのせいで感情が薄くなった「イツキ」の虚ろで棒な声が違いが、すぐにそうだとわかる。ちょっとずつ虚ろさから解呪されてきている声の雰囲気も出ている。

もっとも、女性キャラの裂帛の気合い「はぁぁぁぁぁっ」は全部同じに聞こえるけど。

 

さて、そんな感じで内容としてはわかりやすいので、ながら聞きができて聞きやすい「盾の勇者の成り上がり」ですが、困ったことが。

本は19巻既刊でまだ続いているけど、audibleでは15巻まで。
問題は、8月28日からコイン制になるということ。

続きが気になるけど、本を買ってまで読みたいわけじゃ無く、また買ったとしても16巻からという中途半端さ。audibleで聞きたいけれど、月1500円で1コインという状況で買い取り制となっているので、やっぱり16巻から手元に残ることに。さりとて最初から集める気も無いし、1コイン1500円と思うと買うのも考えてしまう・・・

となるとなろうサイトのWEB版で続きを読むことになるのかな?

ただ、なろうの投稿って横書きだからなぁ・・・・また、ながら聞きにならないからなぁ・・・・テキストを読ませる機能でながら聞きという手もあるけど、矢尾幸子さんの声だからであって変な棒読みの音声じゃなぁ・・・

・・・でもってWEB版で続きを読んでみたけど、うーん・・・横書きだからなのか文体がなのか文章がなのか・・・・読めないわけじゃ無いけど微妙に読みにくい違和感が。WEB版は編集の校正が無いからかな?うーん・・・

 

ところで、最初からそういう世界観だという設定ではなく、なんで日本人が異世界に召喚される、という設定なんだろう。

よくいわれるのは、冴えない、つまらない人生を送っている作者(または読者)が、チート能力を付与された都合の良い状況で異世界でオレTUEEEE・ハーレムサイコーを妄想したいから、現実逃避の一手段として。
とか言われているけど、

「盾の勇者の成り上がり」を聞いてて思ったのが、異世界という世界における文物、背景、事象等を「現代日本で言うところの」で説明できるから、かなぁと。

昔、時代小説の書き方、とか何かを読んだときに、その時代にそぐわない、それこそ現代のカタカナ語で説明してはいけない、と書かれてありました。読み手が受ける世界観・時代感覚が崩壊するから、らしい。
ところが、現代日本から異世界に召喚された主人公の視点で描かれると、「現代日本で言うところの○○」が使えるし、ましてやゲーム的世界観だと「ゲームで言うところの○○」が使える。
一般的に禁じてとされる手法を、堂々と使える。これは書き手としては非常に便利なのではないか?

そこまで考えてもいないかもしれないけれど。

そもそも完全な異世界であるハイ・ファンタジー小説をあまり読んでないから、そういう小説がどう説明しているのかわからないから比較出来ないのだけれどね。「指輪物語」はごく最初のホビット族の説明で挫けそうになって、挙げ句、謎の訳し方(馳せ男とか)で挫折してちゃんと読んでない・・・。
更に言えばこういう異世界召喚系もほとんど読んだことがないから、それも比較出来ない。

どうなんでしょう。

 

ただ、やっぱり異世界召喚系のマンガでも小説でも思うのだけど、そもそもその世界の成立、文化、宗教、神話というベースがあって言語の成り立ちや、文物や魔物等の名称に対する語源とかが構成されているのに、そういうベースを異世界だからと無視するくせに、言語はともかく語源を共通化するのは、読み手にわからせる以上仕方が無いとは言え納得しがたいモノがありますね。
「盾の勇者の成り上がり」では「勇者武器が勝手に翻訳してくれる」という便利設定で、本当は違う言語・名称を、自分(現代日本人)にわかりやすい言葉に変換しているというコトになっているんだけど。
まぁそういう世界観だと納得することにしよう。