学校健診

現在、僕は都立多摩科学技術高校の歯科の校医と、にじいろ保育園武蔵小金井の園医と、武蔵小金井雲母(きらら)保育園の園医をしています。(多摩科技は今年度までかな?)
昨日は、今年開園したばかりの雲母保育園の健診をしてきました。

 

またサクラ歯科医院にも、学校健診の紙を携えて来られる子供達がこの時期は多いです。

 

歯科医院にいると虫歯多いなぁと思いますが、実際に学校健診にかり出されると、虫歯が無い子、というか治療すらされてない虫歯が無い子の方が多いです。少なくとも小金井は。
(足立区は多いとか・・・)

では、そこで虫歯が無い(歯肉炎も無い)と診断された結果は正しいのかというと、所詮は流れ作業ですし、光量も満足できない、診察ポジションもちゃんと確保できない、ましてやX線写真も撮れない環境下で正しい診断は無理です。

だからこそ、僕らはだいたいにおいて疑わしきは厳しめのチェックをする傾向にあります。それで歯科医院でちゃんとした環境下で診てもらって最終診断を下すために。
決して一部の腐れジャーナリスト、腐れご意見歯科医師が言う金儲けのためにやっているのではありません(絶無じゃないんだろうけどね・・・)(だって学校健診で通院を促したって校医だからって自分のところに来させる権利はないんだもん)

ただ、以前学校健診で上の先生とご一緒した際に、
「虫歯があると言われて仕事休んでわざわざ歯科医院で診てもらったら『虫歯は無い』と言われた」というクレームがかつてあった」と聞きました。

そう言われると、こちらとしては
「だって子供のためでしょ。ちゃんと診てもらって問題なかったんだから良かったじゃないですか」
と言いたいけど、「仕事を休んで」というところにそうズバッと言い切れないところがあります。難しいですね。

だから、最近では学校健診の結果の紙には、これが絶対じゃ無いよという風な感じの注意書きがあるのもあります。

 

しかも・・・

先日、「歯列不正、咬合に注意が必要です」、にチェックが入った結果の紙を持ってきた子供がいたけど、
その後でなのか見落としなのか、肉眼でもわかるくらいバッチリ虫歯があったのですが、
サクラ歯科医院では、いわゆる混合歯列期という乳歯から永久歯への生え替わりの時期に、その度合いを診るためにパノラマX線写真(全体を撮るX線写真)をサービスで撮影しているのですが、
ぜーんぜんそういう意図じゃ無かったのに、肉眼で診きれなかった虫歯を発見してしまうこともしばしば。
その際は撮っておいて良かった、と思います。やはり肉眼では限界があります。
また最近は永久歯の先天欠損も少なくないので。そういう意味でもね。

 

疑わしきで罰されたからしぶしぶ歯科医院に行った、ではなく、せめて罰されてないけど健診があったからそれを機にちゃんと診てもらいに歯科医院に行って欲しいです。できたら定期検診がいいです。

 

ちなみに自分でも疑問に思ったので調べたら
「健診」は健康診断の略だから、包括的に悪いところがないか診る
「検診」は限定的に診断を下すために診る

んだそうです。歯科は限定的だけど学校健診は全体的な健康診断の一環なので「健診」になるそうですよ。
だから歯科だけのけんしんは、歯科「検診」となるようです。
また
「健診」は病気の危険因子を見つけるための一次予防
「検診」は限定的な病気の早期発見早期治療を目的とした二次予防
という定義もあるそうです。

そこでふと・・・・歯科という限定的ではあるけど、定期的に健康かどうかを診るという意味では一次予防だから、定期健診か定期検診かというと定期健診?
また最近、歯科が目指している、かつては歯を診るだけだったのが、口腔全体を診る「口腔一単位」という考え方、そこまでは「検診」だけど、
更にそれを超えて、口腔のみならず口腔内環境から身体全体に敷衍して診るというのを目指しているようなので、そこまでいくと「健診」?

漢字って難しいです・・・。