キャッシュレス

NHKの深読みでキャッシュレス社会のコトが放映されていました。日本は現金大国でクレジットカードや電子マネー、デビットといったキャッシュレスが世界に比べて遅れている、利用率は18%で、アメリカで約40%、中国、韓国では50%以上だそうです。
経済産業省や観光庁あたりは東京オリンピックに向けて訪日外国人が利用しやすいようにキャッシュレス化を推進したいようですが・・・・。

中国は貨幣偽造といった自国の貨幣に信頼性がないからじゃない?とか、韓国はクレジットカード破産大国じゃなかったっけ?とか突っ込みを入れたいのですがまぁいいです。

 

サクラ歯科医院では自費診療分に限ってカード支払いを可能としています。
たぶん、カードOKと言っている他の街歯医者でもほとんど同じじゃないかと。保険診療でもカードOKを謳っている歯科医院もありましたが、カード会社各種OKはあっても保険診療でもカードOKを明言しているサイトはほとんど見当たりません。
ただ、大学病院クラスはOKっぽいですね。

 

ウチはJRの駅に近いのでSuica、いわゆる交通系電子マネーでの支払いはどうだろう?と考えたことあったのですが、クレジットカードでも同じなのですが問題となるのは店側(医院側)が支払う手数料。
クレジットカードの手数料は医療機関だと概ね3~4%前後、販売店だと規模とか交渉とか?によるらしいのですが5%くらい。夜の店とかだと10%くらい払うところもあるらしいです。
電子マネーの手数料もだいたい3%前後。

サクラ歯科医院が自費に限ってカード支払いを可能としているのは、それなりに高額になるため、高額の現金を持ち歩くのは危ないよね、とか現金一括は無理だから分割支払いで、とかそういう理由です。

 

これが、保険診療の自己負担分という何百円単位からカードや電子マネー支払いを認めると・・・・

調査によると、東京都全体での6月(一ヶ月)の歯科医院の平均売上は保険自費合わせて約400万円だそうです。
歯科において6月が概ね収入の上がる月ですが、面倒なので1年間の収入を400万×12として4800万。
仮に自費が全体の15%とした場合、保険診療の収入は4080万。
自己負担分が0割の人もいれば2割、3割の人もいますが、3割の割合が多いだろうから仮に平均の自己負担分を2.5割とした場合1020万。
現在日本のキャッシュレス率は18% なので18%の人が自己負担分をカード等で支払った場合183.6万、そのうち3%を手数料として支払うので5.5万を支払うことになります。
自費分がこの場合720万で、これも18%が利用したとした場合約130万、そのうち3%の手数料は3.9万。

この「仮に」だらけの試算なのでいい加減にも程がありますが現状年間10万近く手数料として消えていきます。
これを単純にデメリットととるか、プライスレスなメリットが上回っているととるかは、各々先生方の考え方ですが、キャッシュレス化が進み中国並みに50%以上の利用率となった場合、保険分で15万、自費で10.8万と年間25万以上手数料として払うこととなります。
あくまで手数料が3%であって、カード会社にもよりますが、4%近い手数料を払う歯科医院もあります。そうなるともっと、です。
1年間の収入が増えていくほど当たり前ですが手数料の支払い分も増えていきます。欲しい機材が買えちゃうよ。

海外の医療費におけるキャッシュレス事情がわからんのでなんとも言えませんが、そもそも保健事情も異なるので参考になるのかどうか。
ただ、保険診療の自己負担分のキャッシュレス化の歯科医院側の手数料を払ってでも得られるメリットって何でしょう?

 

一般店舗におけるメリットは、ポイントが付くことからくる顧客の囲い込みというのがあるらしいですが、
医療において治療の信頼性よりポイント付与を重視する患者がどのくらいいるのか?
また、現金授受の煩雑さからキャッシュレスによって迅速性が増すとかいっても、完全キャッシュレスじゃない限り煩雑さから解放されるとは思えません。
会計上のミスが無くなるというメリットも完全キャッシュレスじゃ無い限り大した恩恵は得られないでしょう。
釣り銭や売上金の持ち運びの危険性なんて、すんごい流行っている自費の割合が多い歯科医院はともかく、一般的な保険診療がメインの歯科医院のその日一日の手元に残る金額なんてたいしたことありません。

頭に浮かぶ範囲では歯科医院側のメリットがほとんどないんだよなぁ・・・・

キャッシュレス化を推進したいのはわからんでもないんだけど・・・・