闇狩人

僕が30年近く前に読んでいた、月刊少年ジャンプに連載されていた「闇狩人」(坂口いく)全5巻+外伝2巻?があります。
人気があったのかなかったのか、デビューの新人が終わりまでの宣言をしてしっかりなんとか宣言通り描ききって終わった作品です(第1巻の時点で最終話のタイトルを出している)。現代の必殺仕事人マンガです。
主人公はマンガ家志望の高校生で得物はステンレスの定規(の先端を刃物状に研いで凶器としていた)や丸ペンなど(あげくステンレスの定規の角を敵に切られた後はそれを研いで日本刀っぽく仕上げてるし)。他に仲間になっていく闇狩人は剣玉(球も剣先も武器、ワイヤーも武器)が得物だったり、ギターのピック(近距離では爪牙のように、遠距離ではブーメランのように)だったり、空手家(で得物は濡れ手ぬぐい)だったり(最後に死亡)、外伝では釣り竿と疑似餌を得物にしていたり。
当時買った単行本を実家から持ってきていて、足りないのを買いそろえて全巻今も持っています。

その後、坂口いく氏は風のシモン(風使いが主人公)を出すも2巻で撃沈。偶然同時期に講談社マガジンSPECIALから「風使い」(鷹氏隆之、講談社)が出て、これもマイナーだったけど好きで全巻持っていました。

鳴かず飛ばずの状態から坂口いく氏はチャンピオンREDで原作・絵コンテという立場で「チェンジ123」(作画:岩澤紫麗)を発表。その後書きで確か闇狩人は自分でも思い入れのある作品でこれだけは今後も自分で描きたいと書いてあった記憶が。

とかいいながら、いつの間にかビッグガンガンで「新闇狩人」が出ているじゃないですか。坂口いく氏は残念ながら原作・絵コンテという立場で。でもいいんです。坂口いく氏の絵はあまり上手じゃないので。

舞台は前作から約20年後、主人公はマンガ家志望の女子高生。しかも途中から無事マンガ家となった前主人公のアシスタントに入るというね。とまぁ前主人公のその後がわかるのも前作ファンとしては嬉しいところ。一応マンガ家としては比較的順調だった(途中打ち切りの憂き目に遭うけど)。新の主人公の得物は、コマの枠線を引くのに使われるとかいうカラス口。これで刺して主に頚椎を壊すのですよ。これでちゃんと殺せるのかよくわかりませんが。

それにしてもそんなに発行部数が多くなかった月刊少年ジャンプで、しかも人気作じゃ無かった、のに続編復活なのがどこに需要があったのか、ファンでありながらわからない。しかも2016年に舞台化しているし!?(youtubeでPVみる限りお遊戯会レベルにしか見えないけど・・・)
だからなのか、3巻が出てるんだ~買わないと~と思っていたら3巻が最終巻。ありゃりゃ?打ち切りか・・・
と思ったら、そのまま続きでWEBコミックとして闇狩人Δ(デルタ)と出版社を流れながら続いているし。ファンとしては頑張って欲しいですよ。

それにしても。
最初に現代の必殺仕事人と書いたけど、こういう法で裁けぬ悪を裁く(弱者の恨みを晴らす復讐代行業)モノの最初はいつのどこなんだろう。やっぱり仕事人シリーズの翻案元の池波正太郎の仕掛人藤枝梅安なのかしら?
しかもあくまで復讐代行は副業?であり、表の顔があり、そして手近な得物を使うって手法は。
藤枝梅安は1972年から刊行されているようで、
闇狩人は1987年。
平松伸二の「ブラック・エンジェルス」は1981年。主人公、雪藤洋士の得物は自転車のスポーク。
梶研吾×井上紀良の「殺医ドクター蘭丸」は1998年。主人公の得物はメスなど。
富沢順の「殺し屋 麺吉」は2004年。主人公の得物はというかラストは岡持ちに頭を突っ込ませて刃のついた蓋で閉めてギロチン。
あと何があるんでしょうね。「恨み屋本舗」のように復讐代行業を主職業としていないというか表の顔がちゃんとある仕事人的なのは。

 

ちなみに、僕もそれを受けて表の顔が歯医者で裏の顔が復讐代行業って設定だと、何が得物として使えるかなぁと一時期真剣に考えましたよ。
根っこの治療をするファイルは鍼として使えるかなぁとか、ターゲットの歯の治療で被せ物を二重構造にして内部に毒を仕込んで、使っているうちに穴が開き毒が出て死ぬとか。
当然、映画「マラソンマン」みたいに歯科での拷問とかね・・・・・